ソニーネットワークコミュニケーションズ

ソニーネットワークコミュニケーションズ

IoTという“未知のマーケット”
開拓していくために「会話」と「自動化」を深める

ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社

業種
サービス業
業務内容
インターネット通信サービス、IoTサービス、AIサービス、スマートホームサービスなどの提供
導入商品
Marketo Engage
活用用途
メールマーケティング、リードナーチャリング
導入製品
メールマーケティング

多種多様なIoT商材のマーケティングに課題

ソニーグループのインターネットプロバイダーとして、20年以上にわたり多くの実績を積み重ねてきたソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社。現在はプロバイダー事業に加え、最先端のIoT通信サービスである「ELTRES™ IoTネットワークサービス」をはじめ、スマートホームや農業、ヘルスケアなどのIoTサービス、AIソリューションを提供している。

同社 IoT事業部 営業推進部 営業企画課の長谷川拓二氏は、主としてB2BのIoTビジネスのマーケティングを担当している。

IoTビジネスは、社会の様々な課題を解決すると言われている。だがそれだけに、対象となる企業の業種や事業規模は様々で、絞ることができない。そのため、マーケティングの段階では、顧客が具体的に製品を吟味するということはまれで、「そもそも何ができるのか分からない」という顧客と相談しながら対象の技術やサービスを絞っていくというプロセスが必要になる。

「あらゆる市場に点在するターゲットから将来の顧客を見つけ、それを育成し、リードとして営業部門に渡すことが必要でした。それを少人数のチームで回すためには、マーケティング施策の運用効率化が最大の課題でした」と長谷川氏。

マーケティングチームは長谷川氏を含めて3人の少人数体制。対して、IoTに関するサービスは、主力のELTRESをはじめ、スマートホーム、ヘルスケア、AIなどで計18種にも及ぶ。そして、それらは具体的な製品選定までに長い道のりが必要なテーマである。できる限り効率よく業務を進める必要があった。

そこで同社では2019年初頭から、マーケティングオートメーション(MA)の導入検討に入る。特に重視したのは、マーケティングの初期段階である未認知層に対する情報発信やセミナー実施など、見込み顧客の獲得プロセスの効率化だった。

「サービスごとにターゲットが異なるため、すべてのサービスにマッチしたアプローチをしていこうという考え方だと、間に合いません。どちらかというと、顧客の行動を見てこちらから合わせていくほうが効率的です。それにはMAが必要だと気付きました」

多数の商材を少人数でも効率的に扱える体制を実現

ツールの選定は、長谷川氏がほぼ1人で担当した。複数のサービスから要件に合うものを比較検討し、最終的にMarketo Engageに決定した。選定の理由を、長谷川氏は次のように語る。

「アドビの営業の方から、1つの施策を丸ごとコピーして横展開できるという話を聞いたとき、これは私たちの課題解決にぴったりだと思いました。またこの考え方は、検討中の他ツールを含め、私が知る限りMarketo Engage以外にはなかったため、導入の決め手になりました」

例えば、一度実施したメール配信のキャンペーンを、来月もう1回やろうとしたときに、これまではゼロから仕組みを組み立てなければならなかった。単にメールを配信するといっても、リストを整えて、メールの文言を決めて配信していくためには、必要なデータファイル、配信ツールなど、扱うアセットが10個近くになるという。それをキャンペーンごとに、一からすべて設定することは、かなりの負担だった。

「1つの施策を丸ごとコピーして、必要なところだけ変えれば簡単に同じ施策を打つことができました。そこに大きな魅力を感じました」

導入は順調に進み、19年の夏にはMarketo Engageの本番運用を開始。長谷川氏は、Marketo Engageの運用開始に合わせて、3人のマーケティングチームでの役割をより明確にした。1人はコンテンツ制作のクリエイティブ担当、1人はマーケティング施策を考えて実行する担当、そして長谷川氏は施策の実施をしながらチーム全体を管理することで、責任の所在を明確にしつつ、業務をスムーズに進められるようにした。

急増したオンライン施策にも、余裕を持って対応し成果を出す

Marketo Engage導入により、当初期待していた施策の流用は、狙い通りの成果を上げている。「以前は、ウェビナーを数カ月に1度実施するのが精一杯でした。それが現在は、月に3~4回を運営できています。またメール施策も同様に、以前よりも数倍の頻度で配信できるようになりました。施策に関わる業務のアセットを簡単にコピーできることが非常に助かっています」。

また20年11月には、「ELTRES Days」という自社イベントを開催。デモや講演を交えてIoTビジネスの最新情報をアピールする展示会だが、コロナ禍で、完全オンラインでの開催となり、イベントサイトには、3日間で30種以上のオンラインセミナーの開催と、オンライン上の展示ブースを用意した。

このイベントの運営にも、Marketo Engageをフルに活用。具体的には、集客のメールと参加者の登録フォーム管理、登録者へのイベントサイトの当日案内やアクセスの管理、資料ダウンロードの仕組みなどをすべてMarketo Engage上で実装した。

ELTRES Daysの登録者は1000人を超えた。オンラインイベントとしては大きな成果を上げることができたと長谷川氏は考えている。現在はイベントで集客した顧客に対してマーケティングをかけている最中だ。

今後は、営業部門の支援のために、CRMとMarketo Engageの連携を進めていきたいと長谷川氏は考えている。

「営業推進という立場から見ると、営業に渡した後のリードの状況がつかみきれていませんでした。担当者ごとにエクセルで管理していたり、全然違うツールだったりとまちまちなこともあるようです。ここを統一したCRMに入れて、Marketo Engageと連携させていきたいと考えています」

マーケティングにおける共通プロセスの基盤が整ったことで、様々な商材に対して、マーケターが本来考えるべき、ターゲットの狙いどころなどに時間がかけられるようになったと長谷川氏は言う。デジタルとアナログな情報収集、そして人の知恵を組み合わせて、ソニーネットワークコミュニケーションズのマーケティング施策はさらに前進していく。

2021年3月4日現在

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