知っておくべき6つのデジタルマーケティング戦略のトレンドと最先端の戦略

デジタルテクノロジーは絶えず発展、成熟し続けていますが、デジタル広告戦略もそれに合わせて進化を続けています。ソーシャルメディア、検索エンジン、ビッグデータなど、今日、マーケターにとってのチャンスは無限大です。
ではどうすれば時代の流れについていけるでしょうか? 以下の記事では、3つのデジタルマーケティング戦略のトレンドと、新しい3つの戦略について紹介しています。この戦略を自分のキャンペーンに取り込み、マーケティングROIを向上させるヒントをお伝えできればと思います。

1. モバイル動画広告

モバイル広告がホットならば、モバイル動画広告はいま、話題沸騰中といったところでしょう。実際、米国のモバイル動画広告費は2013年から2014年の間に倍増し、15億ドルに達しました。eMarketers社によると、2018年には60億ドルに達すると予想されています。モバイル動画広告はいたるところで見られるようになりましたが、その増加の理由は単純です。スマートフォンと4Gサービスがあれば、どこでも高画質の動画を観てシェアできるようになったためです。

モバイル端末のインターネットの利用はほとんどアプリからなので、マーケターがアプリで動画を用いてオーディエンスにエンゲージするのは、作業(またはゲームプレイ)の合間になります。YouTubeのユーザーであれば、動画視聴の前後や合間に広告を観ることには慣れているので、もう当たり前のことと感じるでしょう。大抵の場合、広告は少なくとも最初の数秒間を見なければスキップすることができません。場合によってはまったくスキップできないこともあります。広告を最後まで見るという条件で報酬が与えられる場合もあります。

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モバイルアプリの他にも、厳密にはモバイル専用ではないものの、同様にソーシャルメディアネットワークでも、ユーザーとマーケターは動画を利用することができます。YouTubeとFacebookは、正確にはモバイルプラットフォーム専用ではありませんが、動画広告はモバイルデバイスでも素早くロードして再生できるように作られています。Facebookはさらにそのプラットフォームを活用してビジネス向けにプレミアム動画広告を提供しています。実際、昨年Facebookが動画広告を発表した際、そのデモはスマートフォンで行われていました。

昨年Facebookが動画広告を発表した際、そのデモはスマートフォンで行われていました。

ブランドも、オーディエンスにリーチするためSnapchatやInstagramで動画広告を活用しています。ソーシャルメディアに詳しいマーケターは、このようなプラットフォームを活用して自分でオーディエンスを増やし、動画を用いてオーディエンスにエンゲージすることを組織的に行っています。

モバイル動画広告を始めるには: モバイル動画広告戦略を試すのに、最適なチャネルはFacebookです。比較的手ごろな価格で、細かく利用者層をターゲットできるので、たとえばあなたの地域に住むゲーム好きな18〜24歳の男性にリーチすることも可能です。さらに、Facebookは新しいエンゲージメントの形式、たとえばフルスクリーン広告などを試しています。これには動画やテキスト、画像が含まれたページをスクロールする機能が備わっており、広告主のWebサイトを再現することができます。
効果的な動画広告を行うためのベストプラクティスをいくつか紹介します。

  • 視聴者を惹きつけるため、面白いものや心温まるものなど、感情に訴える動画にする。
  • 強力なコールトゥアクションを追加する。たとえば、新しいダウンロードコンテンツを勧めてアプリストアを訪問させたり、特別割引を勧めてWebサイトを訪問させる。
  • 可能ならばインタラクティブにする。Wendy'sは革新的な取り組みを行っており、同社のFacebookアプリのフルスクリーン広告では、バーガー好きたちが理想の一品を作れるようになっている。
モバイル動画広告を始めるには

2. ネイティブ広告

ネイティブ広告は、かなり読み進んでいかないと、それが広告であるということに気づかないでしょう。これは、広告の構成や文体が閲覧しているWebサイトのコンテンツに溶け込んでいて、広告を見せられているという感じを受けにくいためです。言い換えれば、ストーリーやコラムを読んでいるつもりだったのに、実はそれは広告であったというのがネイティブ広告です。

最近は、ほとんどの大手新聞社がネイティブ広告戦略を推進しています。流行のBuzzFeedからエリート向けのWall Street Journalまで、あらゆるプラットフォームで見ることができます。実際、由緒あるNew York Timesは2014年初頭にネイティブ広告担当部門を鳴り物入りで立ち上げました。最近明らかになったのは、同社のデジタル広告収益の20%はネイティブ広告によるものということ。ネイティブ広告のもっとも有名な成功事例の1つは、「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」の新シリーズ向けに同社がNetflixと共同で行ったキャンペーンです。

しかし、ネイティブ広告は安くありません。たとえばTIME誌でネイティブ広告キャンペーンを展開するには少なくとも20万ドルが必要です。なぜそれほどまで高いのかというと、効果があるからだといえます。Contently社によると、消費者はネイティブ広告を広告ではなく記事と認識する傾向があります。さらに、質の高いネイティブ広告を読んだ消費者は、スポンサー企業に対してきわめて強い信頼感を持っていることがわかっています。

ネイティブ広告を始めるには: この戦略はきわめて効果的ですが、主流のオーディエンスにリーチするためにはかなりの費用をつぎ込む必要があります。ネイティブ広告を「小さく」始める最善の方法は、好ましいコスト構造が得られる可能性が高い業界誌やニッチな出版物でチャンスを探すことです。たとえば、ペットフード製造業者であれば、B2Bのオーディエンスをターゲットにする場合はPetBusiness.comなどのサイトで、ペット好きの消費者をターゲットにする場合はDogster.comなどのサイトで、犬の栄養について考えるネイティブ広告キャンペーンを行ってみてはどうでしょうか。

3. 行動ターゲティング

ホテルやフライトの予約など、オンラインで旅行の手配を行い、目的地のレストランやアトラクションの広告を目にしたことがある人ならば、行動ターゲティングを経験したことがあるはずです。行動ターゲティングとは、Web閲覧と検索データを用いて、ユーザーの関心に合わせて広告の的を絞ることです。

行動ターゲティング

ターゲティングを向上させるため、このようなデータと、他の位置情報や属性などのターゲティングとを組み合わせれば、広告主は届けるメッセージをさらに細かく調整することができます。行動ターゲティングは、オーディエンスが何か買おうと思っているときにオーディエンスにリーチする方法として非常に効果的なものです。

行動ターゲティングを始めるには: 行動ターゲティングを導入する一番簡単な方法は、Webサイトの新規訪問者とリピーターに対して別のメッセージを用意したり、またはサイトへのアクセス方法に応じて、それぞれ異なるメッセージを用意することです。

たとえば、あるユーザーが電動工具を何日もチェックしている場合、おそらくその人はその工具を購入したいと思っているでしょう。「安い電動工具」と検索してあなたのサイトを訪れたのであれば、価格を気にしていることは間違いありません。この場合、特別割引や送料無料などのオファーが、最終的に購入の決め手になるかもしれません。「最高の電動工具」と検索してあなたのサイトにたどり着いたのだとしたら、価格はさほど気にしていないかもしれませんが、利用者の口コミには敏感かもしれません。
顧客に関する情報を集めることができれば、それはこれまでにない力を得ることとなり、Web上の行動に基づき、顧客に共感を与えるメッセージを届けることが可能になります。

次に来るものは?

デジタル広告はまだまだあります。経験豊富なマーケターは常に一歩先を考えています。アーリーアダプター向けに、ここでは今後のトレンドを3つほど簡単に紹介します。

1. バーチャルリアリティ(VR)

周知のとおり、バーチャルリアリティは没入感を得られることから人気を集めています。VRとネイティブ広告が組み合わさることで、自然と生まれる力を想像してみてください。見たいと思わせる魅力的なコンテンツが提供されるうえ、オーディエンスは「囚われの聴衆」状態です。ユーザーはモバイル動画広告を避けようとして他のアプリをタップするかもしれませんが、いったんVRヘッドセットを装着してしまえば、外すことは難しいのです。

2014年のワールドカップの際、Coca-Cola社は、ホームチームの選手としてプレーできる体験を味わえるバーチャルリアリティイベントを主催しました。ユーザーはこの体験を楽しみ、同社はブランドを大きく広めることに成功しました。

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2. ウェアラブルデバイス

スマートウォッチやフィットネストラッカーは、ウェアラブル技術の一端にすぎません。シューズメーカーや衣料メーカーは、センサーを用いた機器を次々と開発しています。広告主としては、どのように生成されたデータを収集・集計して、商品メッセージをスマートに送るか、ということを考えるべきです。たとえば、ウェアラブルデバイス付きのシャツを着た人がランニングを終えた後に、身体を回復させる効果のあるスムージーのクーポンをMMSで送ったり、舗装された道を一定距離歩いた人に対して靴の割引を行ったりすることなどが考えられます。

3. ビーコンおよびBluetooth Low Energy(BLE)

今日ではどこかのチェーン店に入店したときに、その店があなたの素性を知っている可能性は十分にあります。その理由は、Business Insider Intelligenceが伝えているとおり、約3分の1のスマートフォンがBLE(「ビーコン」が発する信号)に対応しており、そして小売店が顧客のターゲティングにこの信号を利用しているためです。もっとも有名なBLEアプリの1つはShopkickです。消費者の多くには、報酬を得られることでお馴染みとなっているアプリです。このアプリを使えば、Macy'sやToys "R" Usなどの店舗を訪れたときに、ポイント(利用者からは「キック」と呼ばれています)を獲得することができます。

先進的な小売業者は、このテクノロジーを活用する新たな方法を模索しています。たとえば、店の近くを通りかかった人を対象に特別割引を送ったり、以前オンラインで閲覧したことのある商品の在庫を知らせたりすることなどです。ブランドのショーウィンドウの近くをぶらぶら歩いてみてください。その場ですぐに20%の割引がもらえるかもしれません。

あなたのデジタルマーケティング戦略は?

マーケティングの目標を「パーソナライズされた適切なメッセージを用いて、顧客が購入したいと思っているときに、購入したいと思っている場所で顧客にリーチすること」とした場合、このような新しい形のデジタル広告は、この目標を実現可能にします。競争力のある企業は、新しい形のコンテンツとテクノロジーを十分に生かせば、新たな競争の場で新規顧客を獲得することができる、ということを知っています。

最大の問題は、常にROIを最大化するために、マーケティング予算をどのように割り当てたらよいかということです。手短に答えるならば、それは企業の目的とターゲットオーディエンスによって異なるといえます。テクノロジーにあまり重点を置いていない企業の場合、コンテンツを素早く簡単に作成できるモバイル向け動画が最適でしょう。一方、予算が潤沢な企業の場合は、ネイティブ広告で大きな成果を上げることができるでしょう。eコマース企業やよりスマートなWebサイトを目指す企業は、行動ターゲティングにマーケティング費をつぎ込むのがもっとも効果的でしょう。比較的わずかな投資でコンバージョンを改善することができるためです。目標や予算がどうであっても、目標達成に役立つデジタルマーケティング戦略は存在します。

*この記事は、2015年11月にEllen Gomesが投稿した内容を翻訳した記事です。

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