業務効率化

ウェビナー運営を効率化させる、ZoomビデオウェビナーとMarketo Engageの連携メリットと設定方法

こんにちは。アドビ Marketo Engage担当コンサルタントの棟です。
昨今の状況下でオフラインのセミナー開催が難しくなり、マーケティング活動でウェビナーを実施されている、または実施を検討されている方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。ウェビナーを数多く開催していくと、集客メールの配信や登録者の管理、フォローアップなどの作業が積み重なって多くの工数がかかるようになります。その結果、マーケティング担当者の業務を圧迫することになってしまいます。

MA(マーケティングオートメーション)のMarketo Engageは様々なマーケティング業務を効率化しますが、ウェビナー運営に関してもその効果を発揮します。具体的には、WebExGotoWebinarOn24など多くのウェビナーツールと連携でき、ウェビナーの開催からフォローまでを効率的に進めることができます。

最も有名なウェビナーツールの一つであり、国内でも多く採用されている「Zoomビデオウェビナー」とも、もちろん連携が可能です。
今回は、Marketo EngageとZoomビデオウェビナーの連携でできること、そして連携の設定の流れをご紹介したいと思います。

目次

Marketo EngageとZoomビデオウェビナーの連携で何ができるようになるのか

Marketo EngageとZoom連携の流れ
Marketo EngageとZoom連携の流れ

1)Marketo Engageのフォームを使ってウェビナー申し込みができる

Zoomで作成したウェビナーに申し込みをする際には、Zoomビデオウェビナー(以下、Zoom)側のフォームを利用していくことが一般的ですが、2つのツールを連携することでMarketo Engageのフォームでの登録が可能になります。
Marketo Engageのフォームに入力された情報が自動的にZoomに連携されます。

Marketo Engageフォームを使うメリットは、

  • 申し込み時点でタギング(顧客とcookieの紐づけ)もできる
  • 事前入力機能を使ってのCV率向上
  • プログレッシブプロファイリング機能を使っての付加情報取得

などが可能になる点です。

また、プログラムメンバーカスタムフィールド(リードではなく、ウェビナーなどの個々のプログラムに紐づけて個人に関する情報を蓄積できる)を使えば、事前のアンケート取得もできます。

2)Marketo Engageから受講URLメールを送信できる

ZoomのイベントURLをMarketo Engageのメールで送信することができます。
Marketo Engageで日ごろ利用しているテンプレートを用いたメールの作成が可能ですし、リマインドメールなどを好きなタイミングで送信することもできます。Marketo Engageであれば差出人の名前を自由に設定できたり、ブランディングも自由に行えたりするので、メールの開封率やウェビナー参加率の向上にもつながるのではないでしょうか。

3)ウェビナーの出欠状況をMarketo Engageに連携できる

誰がウェビナーに参加したのか(しなかったのか)、オンデマンドで視聴したのかといった参加ステータスをMarketo Engageに自動で戻すことができます。
2つのツールを連携しない場合には、参加者リストをCSVなどでインポートするか、プログラムステータスを手動で変更していくしかありませんでしたが、Zoomから連携されたステータスをもとにして、フォローアップメールをMarketo Engageで簡単に送り分けることができます。
また、MAでよく行われる施策として社内アラートの送信がありますが、登録情報はMarketo Engage側で管理されるため、お客様が登録されたら、すぐに担当営業にアラートメールを送って連絡させるといったことも実現できます。

2つのツールを連携させるその他のメリットとして、Marketo Engageのプログラムの複製機能との組み合わせによる業務の効率化があります。上記でご紹介したような登録フォームや申し込みページ、登録完了メールやリマインドメールなどを1つのプログラムに格納し、プログラムの複製機能でこれらのアセットを一括で複製します。複製したプログラムで日付やタイトルなどの変更点を修正するだけで、新しいウェビナーに必要なアセットが作成されすぐに利用可能な形になります。全てを1から作ることと比較すると、実に作業量が1/5~1/10程度にできるのではないでしょうか。

Marketo EngageとZoomビデオウェビナーの連携設定方法

それでは、具体的な設定方法を説明していきます。
設定の流れは以下の通りです。

  1. LaunchPointサービスとしてZoomを追加する
  2. Marketo Engageでイベントプログラムを作成
  3. Zoomでウェビナーを作成
  4. Zoomウェビナーとイベントプログラムを連携
  5. メールやページなどのアセットを作成
  6. テストの実施

1. LaunchPointサービスとしてzoomを追加する

まず、[管理] > [LaunchPoint]でZoomのアカウントとMarketo Engageを連携します。
詳しい方法はドキュメントをご参照ください。
https://docs.marketo.com/pages/viewpage.action?pageId=55411584

2. Marketo Engageでイベントプログラムを作成

ウェビナーの設定が完了したら、Marketo Engageでイベントプログラムを作成します。アセットは後工程で作成していきます。
イベントプログラムの作成方法は以下ドキュメントをご参照ください。
https://docs.marketo.com/pages/viewpage.action?pageId=7508675

※注意点 「オンライン セミナのあるイベント」が適用されているチャネルを選択する必要があります。(デフォルトのチャネルの場合「ウェビナー」)

チャネルの編集画面。「オンラインセミナのあるイベント」が設定されている。
チャネルの編集画面。「オンラインセミナのあるイベント」が設定されている。

3. Zoomでウェビナーを作成

Zoomの管理画面でウェビナーを作成します。
設定方法は以下のURLをご参照ください。
https://docs.marketo.com/pages/viewpage.action?pageId=55411618

4. Zoomとイベントプログラムを連携

Marketo EngageでイベントプログラムとZoomウェビナーを連携します。こちらも設定方法は以下のURLをご覧ください。
https://docs.marketo.com/pages/viewpage.action?pageId=55411618

5. アセットを作成

ウェビナーに必要なアセットを作成していきます。

    例)
  • メール
    • 招待メール
    • 登録完了メール ※Zoomウェビナーの固有URLの挿入方法は後述
    • 登録通知アラート
    • 登録者向けリマインドメール
    • 参加者フォローメール
  • フォーム
    • 申し込みフォーム
    • アンケート
  • ページ
    • 申し込みページ
    • 申し込み完了ページ
  • スマートキャンペーン
    • 招待メール送信
    • 登録完了メール&通知
    • 登録者向けリマインド送信
    • 参加者フォローメール送信

※本記事では、各種アセットの作成方法については割愛します。詳しく知りたい方はMarketo Docs をご参照ください。
https://docs.marketo.com/display/jpn

登録完了メールへのZoom固有URLの挿入方法

登録完了メールにZoom毎の固有URLを挿入するには、
{{member.webinar url}}
という既定のトークンを使います。
このトークンはメールの配信などの際に、各リード固有のURLに自動的に変換されます。

メールエディタの記述例
メールエディタの記述例

トークンを差し込んだメールは、実際の送信時には以下のようにURLが表示されます。

実際に送信されたメール。受信者によってURLが変換されて挿入される。
実際に送信されたメール。受信者によってURLが変換されて挿入される。

なお、登録完了メールは配信停止やマーケティング中断したリードにも届くように、確認メールはオペレーショナルメールに設定してください。

登録完了メール送信スマートキャンペーンの注意点

Zoomへの登録者情報のプッシュ(情報連携)は、ウェビナーに登録した顧客のプログラムステータスが[Registerd(登録済み)]に設定された時に発生します。他のステータスではプッシュされないのでご注意ください。

つまり、フローの順番が重要になります。

必ず、
1) Change Program Status(プログラムステータスの変更)フローステップ
2) Send Email(メールの送信)フローステップ

という順番で必ず設定してください。

6. テストの実施

Marketo EngageとZoomがきちんと連携されているか、登録からメール受信までを通しでテストを実施します。
実際に同僚にウェビナーに登録してもらうのもいいでしょう。

本記事では、Marketo EngageとZoomビデオウェビナー連携のご紹介をしてきました。
マーケティング施策において、ウェビナーを実施している、もしくはこれから取り組もうと思っている方はぜひMarketo Engageをご活用いただき、効率的なウェビナー運営を実現してみてください。

ライター紹介

アドビ株式会社 ビジネスコンサルタント
棟 真太郎

大手web制作会社にて、デザイン、システム開発、ディレクションなどweb周辺業務を幅広く経験後、現職。Marketo Engageのビジネスコンサルタントとして、ご契約いただいたお客様への導入・活用のコンサルティングを担当している。

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