今回は、マルケト本社ブログの中から、著者Julie Perinoの「Our Fearless 50 on Being Fearless (恐れずにチャレンジする50人のマーケター)」を取り上げます。(原文はこちら

2018年11月のマルケトイベントのテーマでもあるFearless Marketer(恐れずにチャレンジするマーケター)。これまでにない仕組みや、アイディアを積極的に取り入れるマーケターの存在が不可欠になってきています。その一方で、マーケターとして取り組みたいことがあっても、次のような障壁のために実現しづらい現状があります。

  • リソースが限られている
  • 組織が邪魔をする
  • 日々の業務量に追われている
  • 営業が動いてくれない
  • コンテンツ制作が大変
  • 製品ポートフォリオの変更に伴うマーケティング活動内容の変更
  • ・・・

華やかに見られがちなマーケティングの世界ですが、実際は気迫、地道さ、やり抜く力が求められます。さらに日本においては、マーケターを数十名体制で抱える企業はまれで、数名でマーケティング業務を回している企業のほうが多数派です。よって中には孤独に感じるマーケターもいます。だからこそマルケトは、マルケト・コミュニティの中で「恐れない、くじけない、あきらめない」精神でマーケター同士が助け合いながら一緒に大きな成果を手にしようという取り組みを行っています。

今回は、そのうちの下記の3人のFearless Marketerが、マーケティングの変革時代をそれぞれどのように歩んでいるのかをご紹介します。

  • Adecco Groupのマーケティングマネージャー、エミリー・プルトン氏
  • Duo Security社のマーケティングオペレーション担当ディレクター、キミ・コリガン氏
  • 富士通マーケティング・オートメーション&デジタルマーケティングスペシャリストのサトゥ・ストーステッド氏

Fearlessになることを恐れない
~Duo Security社、キミ・コリガン氏の場合~

"「Fearlessを一般的に解釈をするのであれば、大胆で自信があって、すべてに対する答えを持ち合わせているということです。私は昔そのようなスタンスで臨まなければならない、と信じていましたが、今は、物事が上手く進まないかもしれない原因や、それに対する恐怖・不安を認識し、正面から向き合って全力を尽くすことを『Fearless』というのだと考えています」"

私たちの多くが直面する最も一般的な恐怖の1つが失敗への恐怖心です。「進んで失敗する、しかも初期段階で失敗する試みは、時に精神的な打撃になりかねません。しかし、私は無理やりでも習慣づけることによって、日々少しずつ飛躍を遂げ、チームを率いることを学びました。自分自身を失敗というリスクにさらすのは勇気のある行為ですが、会社やチームメンバーの代わりに自身を危険にさらすことは『Fearless』だと思います。それが報われるときの喜びもひとしおです。」

"「自分が偽物であるような感覚を抱くのをやめ、達成できたことは素直に肯定してあげましょう。そして計画通りに物事が進まない時でも改善していく力を身につけ、成功やマイルストーン達成を祝うことを決して忘れないことです」"

ビジネスの世界は目まぐるしい速さで進化を遂げています。その中で直面するビジネスの機会や課題に取り組むのが『Fearless Marketer』。繰り返される急激な変化にうまく対応しているマーケターが大きな山々を越えたあとに手にする成果とやりがいは計り知れません。Duo Security社のマーケティングオペレーションディレクター、キミ・コリガン氏もその一人です。当初は失敗に対する恐怖心や、自分が偽物であるような感覚に悩まされていましたが、それを徐々に克服し、現在はマーケティングオペレーションチームを率いるディレクターとして、マーケティング成果をありのまま受け入れ、前向きに改善していく姿勢が身についたと話しています。

際立つ存在になり、Fearlessでいよう
~Adecco Group、エミリー・プルトン氏の場合~

" Adecco Groupのマーケティングマネージャーエミリー・プルトン氏は、デマンド・ジェネレーションこそ、Fearlessでいることが最も難しいマーケター任務であると考えています。"
" 「デマンド・ジェネレーションは、新米マーケターにとってだけでなく、しばらく実務に就いているマーケターたちにとってもかなり厳しい仕事です。なぜなら、デマンド・ジェネレーション・マーケティングとは、何もかも「人」ありきだからです。コンテンツによって、顧客の関心を喚起し、Webサイトへ誘導し、あなたとの対話がしやすく、あなたのブランドにエンゲージしやすい環境をつくる必要があり、これらすべては人次第です。自社のコンテンツを目立たせ、正しい相手に届けるためには、相手の立場に立って物事を考えるスキルが必要です。ターゲット層のオーディエンス、ユーザ、リードに向けたキャンペーンを計画するのではなく、もしあなたがターゲット層なら、あなたという人間、つまり「ハイテクに精通した多忙なマーケティング担当者」向けのキャンペーンを企画する必要があるのです。」"

"「次々と新しい技術やトレンドが登場し、あなたのようなペルソナに向けてマーケティングを行う環境で、際立つ存在になることは難しいです。また、営業チームからマーケティング活動対象とされている製品・サービスに対して、需要を創り出すことも簡単なことではありません。ただ幸いこれらのトレンドにより、新しい技術が生まれ、それによりマーケターは、十分にテストされたホワイトペーパー・ダウンロードといったキャンペーンから、カスタマイズされたユーザ・ジャーニーに則したキャンペーンへと進化させることができます。ぜひ、新しいデジタルツールやチャネルを試してキャンペーンに使ってみてください。またオフラインにも使用してみてください。チーム、会社、業界、国において、新しいモノを一番に試してみる存在でいましょう。」"

"「革新的であることを恐れてはいけません。あなたの「私たちのいつものやり方」を疑うことを恐れないでください。たとえば、「私だったらこれを本当にクリックするだろうか」と自問することを恐れないことです。マネージャーやチームに対して主張すること、そして考えを説明することを恐れない「Fearless」なマーケターになってください。」"

Adecco Groupのマーケティングマネージャー、エミリー・プルトン氏にとっての障壁はデマンド・ジェネレーション。リードジェネレーション、ナーチャリング、そして見込み客(リード)の営業へのパスがデマンド・ジェネレーションの主な構成要素ですが、彼女が最も難しいと感じる点は、デマンド・ジェネレーションが常に人とのコミュニケーションであること。マーケティング・コミュニケーションの4R(最適な相手へ(Right Person)、最適なタイミングに(Right Timing)、最適な内容を(Right Content)、最適な手段で(Right Channel)と言われますが、それは簡単なことではありません。特にB2B領域においては、商談化までの期間が長く、また購買における関与者も5~7人前後存在すると言われており、4Rアプローチはさらに複雑になります。
プルトン氏はデマンド・ジェネレーションを難しい仕事であると認識していますが、4Rを実現するために、恐れずに新しいテクノロジーを率先して受け入れ、「いつもの、今までのやり方」を疑うことで道を切り開いています。

「Fearless」への道はガタガタ道
~富士通、サトゥ・ストーステッド氏の場合~

"「2010年代は、マーケターにとって魅惑的な時代です。新しいマーケティング・テクノロジー、ソーシャルメディア・ツール、コンテンツとミームのトレンド、さらには法律の変更など、オフィスでは毎日が冒険にあふれています。変わり続けるビジネス環境の中、不安でいっぱいになるかもしれませんが、私はそれが成功に導き、以前のマーケティング手法に革命を起こす機会であると感じています。顧客ライフサイクルの中、顧客が私たちとエンゲージするたびに、高度にパーソナライズされ、自動化されたマーケティング体験を提供できるツールを持っているわけですから、可能性は無限大です。だからこそ多くの人が圧倒されるのかもしれません。"

"「重要なのは、新しいことにチャレンジし「昨日」より良くすること、そして失敗を成功の一部として理解することを、恐れないことです。決して流行から消えない(願わくは!)ことは、人から人に対するアプローチです。物事の自動化が進み、顧客とどんなコミュニケーションを取るにせよ、そこに人間味があることは常に追求するべきです。デジタル技術とマーケティング・オートメーションは、マーケティングの人間性を向上させるのです。」"

"Marketing Nationコミュニティの一員として私たちは「マーケティングの卓越性を追求することを恐れない」という共通課題を共有しています。進んで失敗し、そこから学びを得、自分の考えを主張し、厳しい問いかけをしましょう。そしてFearlessなマーケターでいるからこそ味わえる旅路を楽しみましょう。"

「2010年代」こそが、富士通のストーステッド氏にとっての障壁。マルケトのCEO、Steve Lucasが述べるように、デジタルの世界はめまぐるしい速さで進化を遂げており、そのことはマーケティングにおいても同様です。日々新しいツールが出現し新機能が追加される一方で、GDPRなどの法的ビジネス環境の変化があり、それらの新しいテクノロジーを積極的に恐れずに取り入れられる企業やマーケターはまだあまり多くないのが現状ではないでしょうか。しかしストーステッド氏は、それらのデジタルツールを進んで取り入れることで、マーケティング・メッセージに人間らしさを与えることに貪欲に取り組んでいます。

これらのFearlessマーケターが述べるように、読者の方々もいろいろな苦労をされていることと思います。これから日本においても、より多くのマーケターが自身の障壁に取り組み、その成果を共有し合い、手を取り合いながらマーケティングの未来を一緒につくっていけるような環境をつくる手助けをしたいとマルケトは考えています。

11月2日にFearless Marketerに向けたイベント、Marketing Nation Summitを開催いたします。ぜひご登録ください!

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