マルケトのビジネスコンサルタントを務める私、大里によるMarketoのメールマーケティング以外の機能をご紹介する連載の第2回目をお届けします。Marketoに搭載されている豊富なアプリケーションの中から今回取り上げるのは、「モバイルマーケティング」と「ETL(Exact Transform Load)/BI(ビジネスインテリジェンス)」です。さっそく見ていきましょう。

モバイルマーケティング

Marketoのモバイルエンゲージメント機能を使えば、メール作成とまったく同じように、スマートフォンアプリに向けたプッシュ通知の配信設定を行うことができます。Marketoにあるテンプレートを用いてアプリ内にバナー広告を表示させることも簡単です。もちろん"特定の誰かが、どんなアクションをした際に表示させるか"というセグメントを切った上で配信でき、プログラムダッシュボードでアプリ内メッセージのパフォーマンスも計測できます。

Marketoの仕様では、ユーザーのメールアドレスに複数のCookieを紐付けて管理することができますので、PCとスマートフォンなど複数のデバイス間を行き来していたとしても、同一人物として把握することが可能です。

加えて、アプリでログインした際に付与されるデバイスIDも、Cookieと同様にメールアドレスに自動で紐付けられますので、"PCで商品詳細ページを見た人がアプリを開いたら、特定のメッセージを表示する"といった設定や、"メールを配信停止にしている人に対して、アプリのプッシュ通知で特定のオファーを送る"といった使い方もできるのです。

このように属性情報と行動ログが紐付きながら、すべてのデータがMarketoに溜まっていくため、Google AdWordsやFacebook広告などの広告と組み合わせて購買に至るまでリマーケティングをかけたり、逆に同じメッセージの重複したコミュニケーションによって顧客に辟易(へきえき)されるのを防いだりすることも可能。オムニチャネルでOne to Oneコミュニケーションに取り組みたい企業にとって、Marketoのモバイルマーケティングは、非常に強力かつ有益な機能となります。

ETL(Exact Transform Load)/BI(ビジネスインテリジェンス)

Marketoには「Launch Point」という650社超のパートナーエコスシテムがあり、Marketoを拡張する機能を提供してくれているのですが、そのうちの一つが「zapier」です。プログラムを書くことなく、様々なアプリケーションを連携させられる「zapier」を使えば、「PayPal」や「Slack」、「Gmail」や「Sansan」など、23ものアプリケーションとMarketoを開発不要で連携して活用することができます。

「zapier」の使い方は非常に簡単で、つなぎたいアプリケーションの認証情報を入力してOKをクリックするだけで、すぐに始められます。

連携できる23のアプリケーションのうち、私が個人的にオススメしたいのは「Typeform」です。

「Typeform」は、手軽にレスポンシブでスタイリッシュなフォームを作ることのできるソリューションで、Marketoと連携していれば、「Typeform」で作ったフォームに入力された情報が、Marketoに自動でレコードが生成されるので、データ統合の手間はかかりません。

ほかにも、BIの「DOMO」にはMarketo専用のアプリがあり、簡単にデータをつないでダッシュボードを作成することができますし、データビジュアライズツールの「Tableau」ではMarketoコネクタを使ってログインIDとパスワードを入力するだけで、すぐに利用を開始できます。

どちらと連携するにも、もちろん開発は不要で、別途「zapier」を用意することすら必要ありません。手軽にMarketoのデータを使った深い分析ができると、多くの企業に喜ばれています。

2回にわたり、「広告連携」「レポーティング」「モバイルマーケティング」「ETL/BI」というMarketoの4つの機能について、ご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

このように、メールだけでなくMarketoの様々な機能を活用し、Marketoを拡張できるパートナーアプリケーションも組み合わせながら、「自社のマーケティングを最適化するために、何をしようか」と組み立てられることが、今後のマーケターに求められる重要なスキルなのではないでしょうか。

Marketoは、ただのメール配信ツールではありません。それだけで終わってしまったら、もったいない。Marketoの機能をフルに活用していただけたらと願っています。

次回のブログでは、Marketoを活用して「広告費50%ダウン、注文数45%アップ」という大きな成果を上げられたスモールビジネスの事例をご紹介します。

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